石巻の立町二丁目5番地区市街地再開発組合が市街地再開発等功労者表彰を受賞
2018年6月7日
石巻の「立町二丁目5番地区市街地再開発組合」が、(公社)全国市街地再開発協会の平成30年度市街地再開発等功労者表彰を受賞し、5月30日東京のホテルルポール麹町で行われた受賞式で表彰を受けた。
今年度の受賞は、GINZA SIXを完成させた銀座六丁目10地区市街地再開発組合など11件、石巻まちなかでは、昨年度の中央三丁目1番地区市街地再開発組合に続く受賞だ。立町二丁目5番地区市街地再開発事業は、東日本大震災で被害を受けた石巻のメインストリート・立町の中央に位置し、住宅53戸と店舗、高齢者福祉施設からなる。大正5年に建てられた住宅と美しい庭園を囲んで、津波時には避難フロアとなる廊下・広場で連続的に繋がれた4〜5階建ての大小5つの棟が配置されている。これらの棟は、立町通りと新田通りでは町並みを作り出し、立町通り側にはライフスタイルショップ・ASATTEが、新田通り沿いには石巻ロイやす病院が運営するデイケア・リハビリ施設が店を構える。詳しくは、プロジェクトの項を見てほしい。
当日は、石巻から浅野香澄再開発組合理事長が出席、前理事長浅野仁一郎氏の遺志を継いで完成に至った経過や完成後の町の賑わいの復活について話し、列席者の感動を呼んだ。
受賞理由は以下の通り:
当地区を含む中心市街地は、中心商業の衰退が進んでいた中、東日本大震災により甚大な被害を受け、さらなる空き店舗の増加や定住人口の減少が課題となっていた。こうした状況の中で、中心市街地の復興に向け再開発事業が実施され、本地区が第2号として被災者向け高齢者住宅と高齢者サービス施設、商業施設を一体整備した。被災者の生活再建、中心商店街の活力再生に寄与するものであり、石巻中心部の復興と再生を加速させる意義ある事業である。