クリエイティブタウン推進コアメンバー会議(2013年5月〜2016年7月)


復興を通じて、川越、長浜、高松丸亀町など、そして石巻で取り組んできたまちなか再生が、新しい地域開発モデルになるとの確信を深め、その普遍化をめざし、賛同していただける人々に集まってもらい、クリエイティブタウン推進コアメンバー会議を発足させた。

 

「クリエイティブタウン」は、このような運動を進めるにあたって、めざすイメージを共有できるようネーミングしたものだ。(一社)クリエイティブタウン推進機構の評議員、理事となった方々をコアメンバーに、各官庁、企業、銀行、マスコミ、大学など各方面の方々の参加を得て、2〜3ヶ月に1回の会合を持ち、特に石巻から商工会議所会頭、副会頭、副市長などにできるかぎり出席していただき、石巻をケースに検討を重ねた。2013年5月の第一回を皮切りに十数回の会議を重ねた。とくにどのような体制を組むかが一貫した課題であったが、2016年夏に、次のステップとして(一社)クリエイティブタウン推進機構の設立に至った。

当初描いていたクリエイティブタウン推進体制

検討を通じて、城所哲夫東京大学准教授から、国土計画のパライムシフトとして、従来の産業都市モデルに代わる地域開発モデルとしてのクリエイティブタウン・モデルという位置付けが明快に示された。

産業都市モデル クリエイティブ・タウンモデル
垂直分業型 分節・創発型
原理 効率性 創造性・レジリエンス
構造 都市農山漁村間ヒエラルキー 都市農山漁村間ネットワーク
機能 機能分担

・政策的な画一的機能分担

・1次、2次、3次産業

・都市規模による都市サービスの垂直的配置(高次→低次)

機能分化

・都市間相互作用に基づく特色の分化

・6次産業、研究開発と生産の融合

・規模に関わらない特色ある都市サービスの展開

ドライバー 企業誘致 人を惹きつける、アイデアを生み出し、実現する
手段 インフラ投資 イメージ・ライフスタイルへの投資
ガバナンス トップダウンorボトムアップ型 自己組織化型
クリエイティブタウンモデルによる復興シナリオ
■参考文献・資料

【ブックレット】復興の切り札 クリエイティブタウン:これまでの検討結果のまとめ→アーカイブス