蔵造りの町並みで知られ、平日も多くの観光客で賑わう。一番街は商店街の名前で、札の辻から南へ仲町交差点までの450mがその範囲。現在の町名は幸町だが、江戸時代は、南町と鍛冶町、これらを含め十ヵ町四門前が城下町の範囲だ。

博物館都市構想「伝統を現代に生かし、美しく住む」（1984年）から始まった長浜のまちづくり。株式会社黒壁に代表される市民の力がその理念を実現し、成果をあげてきた。

商店街再生の先頭をいく高松丸亀町商店街。全長470mで、北端は札の辻。城下町の時代から続くメインストリートだ。今は埠頭の後ろに隠れているが、瀬戸内海に面して日本三大水城のひとつと言われる高松城（玉藻城とも呼ばれる）があり、そこから内陸に向かって城下町が築かれた。

石巻は伊達藩の時代から河口港の都市として殷賑を極めてきた。東日本大震災の被災都市としては仙台に次ぐ規模の都市だ。復興という課題を背負うが、まちなかの賑わいは震災前から失われかけていた。石巻のまちなか再生の成否は、災害復興というだけでなく地方創生の試金石である。復興の現状は図に示す通り。なお、石巻については、このホームページの「クリエイティブタウン」の項で石巻を事例にとりあげていているので参照してほしい。