クリエイティブタウン推進機構のミッション


クリエイティブタウン推進機構は、復興、さらに地方の再生を目指して、クリエイティブタウン・モデルを唱導し、実践します。

[クリエイティブタウン]とは、地域の中心都市のまちなか(*)を再生してつくる、地域独自のライフスタイルを支え・育み・強め・発信する拠点です。まちなか(まちのへそ)をデザインコードに従って連鎖的に開発し(あるいは保全し)、地域に必要な市民サービスを充実するとともに、そこにその地域固有のライフスタイルにねざした産業を興し、地域全体の風土に根ざした内発的産業の発展(ライフスタイルのブランド化)を牽引していきます。こうして社会的・経済的なラジリエンスを獲得した地域が、土木構築物だけに頼らない強靭な国土をかたちづくる日本の姿を追求します。世界がうらやむ、魅力溢れる、豊かで清潔で住みやすい成熟社会のモデルをつくりあげます。

*「まちなか(まちのへそ)」はせいぜい数〜十数ヘクタールを想定。規模の大きな「中心市街地」とは一線を画し、デザインコードに従い、連鎖的・集中的にプロジェクト(保全も含む)を実施していく

  1. 創造経済時代には、グローバルな商品でも、ローカルなライフスタイルが背景になければ生み出されない。わが国の成長戦略は「産業都市モデル」から「クリエイティブタウン・モデル」へ転換する必要がある。
  2. その際、地域の中心となる都市(とくにそのまちなか=まちのへそ)が、クリエイティブな人びとの集まる場所となることが決定的に重要である。まちづくりのデザインは、①歴史的な都市構造を大切にし、②豊かな公共空間創出をめざす世界の都市計画の潮流に学ぶ。
  3. 人口減少が始まり、市街地のコンパクト化が不可避となった。この状況を奇貨として美しい田園や町並みとそこで営まれる豊かな生活を回復し、都市と農村が相互に助け合う田園都市を再構築することをめざす。都市は、外部の製品を農村へ供給するだけでなく、地域を外部へ売り込む拠点とならなければならない。
  4. 地域のライフスタイルを、従来のステレオタイプ化された日本像を超える日本のライフスタイルとして、デファクト・スタンダード化した「西洋のライフスタイル」のオルタナティブとして世界に訴求する。美しい日本と地域ごとに豊かに展開する「地域のライフスタイル」確立こそが「クールジャパン」である。
  5. 以上の、クリエイティブタウン実現には、①土地の共同利用、②コミュニティに根ざしたまちづくり会社のエリアマネジメントで実現していく。この新しい試みの実行には、新しいシステムが用意されなければならない。
  6. クリエイティブタウン推進機構は、以上をプロモートするためのハブとなり、新しいシステムを唱導しつつ、各地でクリエイティブタウン実現のための事業を推進・実施するまちづくり会社等を支援する

 

クリエイティブタウンの二本の柱